【事故事例】金具破断で遊具から落下|静岡市清水区で女児軽傷|点検で防げる事故とは?
2016年1月、静岡市清水区の清水船越堤公園にて、ターザンロープ型遊具の金具が破断し、小学6年生の女児が落下・負傷する事故が発生しました。
女児は地面から高さ約80cmの位置から落下し打撲などの軽傷を負いました。
事故の原因は、ロープと滑車を接続する金具が長期間にわたり摩耗していたためと見られています。
事故の概要
- 発生日:2016年1月3日
- 遊具:ターザンロープ(地面から高さ80cm)
- 被害者:小学6年生の女児(市外在住)
- 原因:滑車とワイヤ接続部の金具摩耗による破断
点検は年1回でも不十分?
この公園では業務委託により年1回の定期点検が行われていましたが、事故発生の約半年前(2015年7月末)の点検では金具の摩耗を発見できていなかったとのことです。
また、遊具は1979年に設置されたものであり、これまで金具の交換履歴は確認できていないとされています。
静岡市の対応と再発防止策
- 事故当日に該当遊具を使用禁止とする措置を実施
- 市内10カ所の同種遊具を点検し、構造上の危険がないことを確認
- 今後は金具を原則として毎年交換し、安全を確保する方針
見えない摩耗リスクへの備えを
今回のような事故は、目視だけでは判別できない内部摩耗や構造疲労が原因で発生することがあります。
とくに金属製の部品や滑車、可動部分は摩耗しやすく、劣化が進むと事故に直結するため、定期的な専門点検が不可欠です。